あらすじ

OLの七海は、会社に広報写真を撮りに来ていた元彼の祥一と十年ぶりに再会する。週末に一緒に食事をして久しぶりに話した祥一から、ずっと連絡したかったと告げられる七海。別れたあと祥一がカメラマンになった理由は、なんと七海をキレイに撮影するためだった!?

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突然抱きすくめられ、祥一の胸に顔を押しつけられる。息が止まるかと思った。
「この写真を見てほしかった。俺のことをなんでも、知ってほしかったんだ。昔は、大切なことはなにも言えなかったから」
 それは私も同じだ、と思った。なにも言わずにいなくなって、きっと傷つけた。でも、大人になった今なら、本当のことが言える。
「私も、祥一くんのことが好きだった。今もきっと、好き……」
 祥一の唇が下りてくる。七海は目を閉じてキスを受け入れた。温かくてやわらかい唇がはじめは遠慮がちに、しだいに強く、七海を味わう。やがて舌が入り込んでくると、七海の膝から力が抜けていった。
「ん……あぁん」
 思わず声が出る。祥一の舌は熱くて、吸われるとそこが溶けてしまいそうだった。
 キスって、こんなに気持ちいいものだった……?
 思い切って舌を絡ませる。とたんに体の芯にズクンとなにかが走った。
「あっ……はん」
 無意識に逃げようとする七海の体を、祥一の腕が捕らえる。

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